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【かみとあそぼ】レポート

2018.03.18

category ニュース

視覚に訴えかける媒体を扱う私たちだからこそ、目の見えない方・見えにくい方のためにできるアクションを――。そんな思いから、2013年にスタートした明祥グループの盲導犬育成応援活動「GONTA」のレポートです。

3月18日(日)、公益財団法人日本盲導犬協会様による募金活動に、ボランティアとして参加しました。会場は、「HARU COMIC CITY23」が開催中の東京ビックサイトです。
参加メンバーは、常連組も初参加組も合わせて総勢9名。午前・午後の2チームに分かれ、2時間半ずつ、募金箱を持った呼びかけや、パンフレットの配布を行いました。

筆者は今回が初参加。人の往来が絶えないイベント会場ということもあってか、募金をしてくださる方が想像以上に多いことに驚きました。

募金に協力頂いた後でパンフレットを手渡そうとすると、「去年も頂いたので」と片手をあげて颯爽と立ち去る女性。
「こういうのって普通どのくらい入れるものなの?」と相談しながら、お財布の中の硬貨をかき集めてくれた10代女子2人組。
「私、いま点字の勉強をしているんです」と教えてくれた、大学生くらいの女の子。(とっさのことで、気の利いた返答ができなかったことが悔やまれます…)

色々な方の“思い”に触れることで、最初に感じていた緊張もどこへやら。より多くの人に足を止めてもらえるように……そう念じながら声を出すうちに、2時間半はあっと言う間に過ぎていきました。

今回の活動への参加は、自分自身が、盲導犬や盲導犬ユーザーの方を“知ろう”とする貴重なきっかけになりました。“知ろう”とする気持ちを持ち続ける限り、大それたことはできなくても、その時の自分にできる何かしらのアクションを起こすことができる。そう感じています。

さいごに、盲導犬にまつわる3つの数字をご紹介して、このコラムをしめくくります。

■2003

2003年10月、「身体障害者補助犬法」という法律が全面施行されました。障害者の方のサポートを担う、盲導犬や介助犬、聴導犬の同伴受け入れを、不特定多数の人が利用する施設に対して義務付ける法律です。このように、盲導犬をはじめとする補助犬の同伴は、法律によって認められています。にもかかわらず、飲食店や各種の施設で補助犬の同伴を拒まれたというニュースをしばしば耳にします。法の施行から既に15年が経っていますが、社会の側にはまだまだ乗り越えるべき壁がありそうです。

■2~10

多くの盲導犬は、2歳になる頃に盲導犬としての活動をスタートし、10歳くらいで引退します。生後2ヵ月までは母犬のそばで過ごし、その後1歳になるまでの間、「パピーウォーカー」と呼ばれる盲導犬候補犬を育成するボランティアの家庭に引き取られ、人間との暮らしに慣れさせるのだそうです。明祥グループにも、かつてこのパピーウォーカーを経験したメンバーがいます。鳴いたり、吼えたり、噛み付いたりしても、あえて反応を返さず、その行為自体に興味や関心をもたせないようにする、という話が印象的でした。

■3/10

1歳になると、いよいよ盲導犬としての訓練が始まります。およそ1年間かけて、盲導犬ユーザーとのコミュニケーションに必要な言葉の意味を覚えたり、障害物を避けて歩いたりといった訓練を積み重ねていくのです。そして、候補犬たちは計3回の評価(試験)を受けるのですが、この過程をクリアして、最終的に盲導犬になるのは、全体の3~4割だといいます。「温厚で人との作業を楽しむことができる」「人や他の動物への攻撃性がない」「さまざまな環境への順応性が高い」――盲導犬として求められるこれらの資質を全て兼ね備え、しかも訓練の内容にも対応できる犬というのは、それだけ希少な存在ということなのですね。

現在、国内で活躍している盲導犬は、950頭余り(2016年度末実績)。 これに対し、全盲の方を対象にしたアンケートで「今すぐ盲導犬を希望する」「将来希望する」と答えた人の合計は約7,800名に上るといいます。 まだまだ、盲導犬が不足しているのが実情です。

▶盲導犬支援活動 GONTA(ゴン太)について
http://www.meishow.co.jp/gonta/index.html

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